約300ページ位ありますと書きましたが同じものが「貨物のマトリクス表」というエクセルのファイルで、経済産業省安全保障貿易管理政策課のホームページにあります。
エクセルのファイルなので検索機能が使えます。
用語の読み替え
問題は一般的に使われている用語と法令上の用語とが異なることがあることで、経済産業省はベアリングは軸受、バルブは弁などのように読み替えて検索するよう指導しています。
尤も、読み替えが難しいものもあります。
例えば「GPS」は、4項(18)ではアビオニクス装置として、11項(4)では衛星航法システムからの電波受信装置として規制されています。
「GPS」の規制項番に検索で辿り着くためには経験や幸運が必要そうです。
検索の限界
さて、検索は規制項番を見つけるのに大変有用ですが、検索でヒットしなくても、本当に規制項番がないのか、検索に使った用語が不適切であったのかは分からず、検索をいくらやってもそれだけでは非該当という結論は出せません。或いは仮にヒットしたとしても、それ以上ヒットするものがあるのかないのかも分かりません。
そのように考えると冒頭の「該非判定というものは文字通り輸出貿易管理令別表第1及び輸出貿易管理令別表第1に基づく経済産業省令、通達を全て見ていくしかない」ということに戻ります。
規制項番がなければ非該当です。規制項番があればその項番で判定します。
迷わず判定できる場合もあればCISTECの刊行物を参照するなど調査が必要な場合もあります。
(2018.10.13)
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